ドM一家の嫁 一色桃子
あるフランスの小説家がこういった。『女はよき夫を作る天才でなければいけない』と。私がこの家に嫁いできて2年、もともと仕事しかしてこなかった私は弁護士の夫に出会い結婚した。しかし、この家族はみんな少しずれていた。そして、家族の本性を知ってしまった私は、困惑しながらも決心した。私はいつでも受け入れてあげる。私はいつでも許してあげる。そしていつでも可愛がってあげる。だから私に忠誠を誓い、跪きなさい…。